センター長挨拶

本センターは、日本・エジプト両国の国家的事業である「エジプト日本科学技術大学(E-JUST)」設立プロジェクトについて、総括幹事校4校 (早稲田大学、京都大学、東京工業大学、九州大学)のうちの1校である本学として、これを強力に推進することを目的として設置したものです。また、本学は、E-JUSTに設置される8つの大学院専攻のうちの「電子通信工学専攻」の専攻幹事校であることから、同専攻に対する教育・研究面での協力・連携・支援も本センターの使命となっています。現在は、電力工学科・専攻、化学・石油化学工学科・専攻にも支援の幅を拡げ、伊都地区、筑紫地区のそれぞれに活動拠点を設けて推進しています。

本センターでは、上記の使命を遂行することで、次の3つの目標を達成することを狙っています。まず第一に、E-JUST プロジェクトは日本型の教育制度をベースにして海外の大学支援を行うという点において特長がありますが、これを今後の高等教育分野における国際協力のモデルとして確立させます。第二に、エジプトを中心とする中東の学生および若手研究者に対し組織的かつ継続的に教育・研究指導を行うことで、同地域との交流をさらに活性化させます。そして最後に、これらの活動によりE-JUSTの次世代を担う若手教員育成を企図し、日本型の教育を受けた教員が同大学において教育を行い、その指導を受けた学生が日本へ留学する、といった循環的な国際連携教育へと発展させて行きます。